赤字1000万円から黒字2000万円へ。BtoB広告企業が”ピボット戦略”で劇的V字回復

初期状況と課題

クライアントは米国のスポンサー事業をベンチマークに新規創業しましたが、事業展開の過程で様々な問題に直面していました。

• 従業員の離職
• 取引先とのトラブル
• 支払いの遅延
• 時間とお金の不適切な投資

これらの問題対応に追われ、本来のビジネス成長に集中できない状況でした。

戦略的アプローチ

私は、企業の根本的な立て直しが必要だと判断し、以下の包括的なアプローチを提案しました。

1. 事業計画の抜本的見直し： 既存のメイン事業が赤字であったため、会社メンバーのスキルセットを再評価し、市場ニーズとのマッチングを行いました。
2. 新規収益源の開拓： 既存の取引先や商談に応じてくれた企業に対し、受託事業を新たに提案。これにより6ヶ月分の販管費を確保しました。
3. 固定費の削減： 取引先との交渉により、家賃の代わりに一部コア業務を受託し、事務所を間借りすることで固定費を大幅に削減しました。
4. 事業のピボット： 赤字事業からの撤退を決断。代わりに、これまでの開拓で得たリストを活用し、代理店販売モデルへ転換しました。
5. 資金調達： 地方銀行、信用金庫、投資家からの資金調達を実施し、事業転換に必要な資金を確保しました。
6. 営業推進と代理店開拓： 新たなビジネスモデルに基づき、積極的な営業活動と代理店網の拡大を行いました。

成功の鍵

これらの戦略を実行した結果、クライアントの財務状況は劇的に改善しました。

• 支援前：年間1000万円の赤字
• 支援後：年間2000万円の黒字

単なる赤字脱却だけでなく、大幅な黒字化を実現し、企業の持続可能性を確立しました。

この成功の背景には、現状を冷静に分析し、思い切った決断を下す勇気がありました。特に以下の点が重要でした。

1. リソースの再評価：社内のスキルセットと市場ニーズを徹底的に分析し、新たな事業機会を見出しました。
2. 柔軟な発想：家賃支払いの代わりに業務受託を提案するなど、創造的な解決策を見出しました。
3. 迅速な事業転換：赤字事業からの撤退を決断し、新たなビジネスモデルへ素早く移行しました。
4. 既存リソースの活用：過去の営業活動で得たリストを新事業に活用し、効率的な展開を実現しました。